水曜日, 8月 21, 2024

お盆のご供養行いました

 皆様こんにちは。

暦の上では秋を迎えましたが、まだまだ残暑が厳しいですね。そろそろ連日の猛暑の疲れも出てくる頃なのではないかと思います。心身を休める時間を意識的に作れるといいですね。

さて、8月15日にお坊さんをお招きして、2階3階の各フロアでお盆のご供養が行われました。お写真と共にその様子をお伝えいたします。

まずは2階へ。

上人による簡単な自己紹介の後、お盆のご供養のお話と、その日が丁度8月15日という日本人にとっては忘れられない日であったことから戦争のお話、そして読経が行われました。


正直、2階でのご供養は無事に行えるか不安でした。しかし実際に行ってみると、しばらくは大きな声を出す方も見られましたが、読経が始まり気が付くとフロアは静まり返っており、皆さん自然に手を合わせお経に耳を傾けていらっしゃいました。


続いて3階のオレンジへ。

2階と同様に、お盆のお経から始まり、ご祈祷、法話が行われました。

3階では上人の体験された過酷な修行のお話なども伺うことができました。





ホワイトボードに掲示してあるお曼荼羅がこちらです。



「昨晩書いてきました」との事。さすがです。スタッフもご利用者様と共にご祈祷を受けましたが、身も心も引き締まる不思議な感覚を味わいました。

ご供養の後は、3時のお茶を上人と頂きながら、のんびりお話をして過ごしました。



ところで、なぜお坊さんがオレンジへ?と気になりますよね。

実はこちらのお坊さん、現在キウイに実習に来ている心理学を学ぶ大学院生さんなのです。

お坊さんであることは存じ上げていたので、いつか機会を見つけてオレンジに来ていただきたいなぁと切望していたのですが、今回お盆ということでそれが実現した次第です。


実習や本業でご多忙にもかかわらず、このような貴重な体験をさせていただき、本当に感謝いたします。ありがとうございました。


何かと忙しない現代ですが、時に立ち止まり、そっと手を合わせ先人に思いを馳せる、そんな時間も大切だと改めて感じました。


皆さんが、大切にしているものは何ですか?


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水曜日, 7月 03, 2024

くすりと笑顔

皆様こんにちは。
季節は桜から菖蒲、藤、躑躅(→いきなりですが何と読むでしょう?答えは一番最後の行に)へと歩みを進め、日本列島の南から少しずつ入梅の知らせが聞かれる頃となりました。

今日は2階オレンジでの『くすり』のお話です。
オレンジでは、毎日ホワイトボードに日付や天気、昼食メニュー、今日は何の日?、その日の午後活動を記入して皆さんがいつでも見られるようにしてあります。





2月以降のカレンダーを掲載するのをうっかり忘れておりました。いつも楽しみにしてくださっている皆さんスミマセン。2月から6月分までまとめてドーンとお届けします!


2月『バレンタイン』(マーブリング)

3月『ひな祭り』

4月『桜』

5月『こいのぼり&ジャンボ兜』

 
6月『アジサイ』(パステル)





答えは『つつじ』です。読めないし、書けない漢字ですね。皆さんの好きな難読漢字は何ですか?

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木曜日, 4月 25, 2024

新しいこと、色々

 皆様こんにちは、今年の桜は少し遅めかしら?なんて思っていたらいつの間にか葉桜となり、今はツツジや藤の花が少しずつ花開き始めていますね。・・・ということは、ブログの更新が滞っておりました!ので、GWに入る前に何とか滑り込み更新をいたします!!

以前のブログで歳を重ねても新しいことに興味関心を持つことが心身の活性化につながるというお話をさせていただきましたね。今日は最近のオレンジでの「新しいこと」のお話をいくつかしようかなと思います。

その①イースターのウサギって?

3月のクッキングでは『イースターのウサギパフェ』と銘打って、パフェづくりを行いました。毎日ホワイトボードの「今日の午後活」のコーナーにその日の活動内容を書いているのですが、来所後にそれを見つけたご利用者様から「どうしてイースターってウサギなのかしら?」「そもそもイースターって何?日本では定着していなわいよね?」と質問がありました。すごい!と心の中で拍手を送り、早速朝の会で他のご利用者様にも同じ問いを投げかけてみました。案の定「知らな~い」「わからな~い」の合唱でしたが、「イースターって言うのは・・・、そしてウサギはたくさん子どもを産むから繁栄の象徴なんですって・・・・」と説明すると、「へぇ、そうなんだ」と、皆さん集中してお話を聞いてくださいました。新しいこと知らないことに興味関心を持つって大切ですね。

そして午後からいざクッキングスタート!

今回のクッキングのメインはウサギさんのお顔。鈴カステラのお顔に、フィンガービスケットの耳をつけて、チョコペンでお顔を描いていきます。パフェ容器に、玄米ポンやメロンゼリー(その日のおやつを有効活用)、みかん缶やマシュマロ、生クリームと共に自分が好きなように盛り付けて、最後に作っておいたウサギさんをトッピングして完成。

フライングしてビスケットを食べ始める方がいたり、ウサギではない独創的なオリジナル作品を作り始める方がいたりと、今回もにぎやかなクッキングタイムとなりました。今回は写真撮影も忘れないようにと、始める前に皆さんに「完成したら写真を撮りますよ~。私は忘れん坊なので皆さんお知らせしてください」とお伝えしておきました。すると、フロアのあちこちから「できたよ~写真撮って」「ほらほら写真でしょ」とお声掛けいただき、たくさん写真を撮ることができました。かわいらしいウサギさん達をご鑑賞ください。








作る前は「うさぎさんのお顔なんて可愛くて食べられないよ」と言っていた皆さんですが、完成したらぺろりと完食。楽しい時間となりました。

その②リズムに乗ってレッツダンス!
先日の歌体操のレクで、新曲に挑戦しました。Creepy Nuts『Bling-Bang-Bang-Born』という曲です。おそらく、このブログをご覧になられている方の大半が今この文章を読んで「???」という状態でしょうか?「クリーピーナッツ」という歌手の『ブリンバンバンボン』という曲です。この曲は『マッシュル』というTVアニメのオープニング曲なのですが、実は今TicTokでこの曲のダンスチャレンジが世界で大流行りしているのです。と~っても早口な曲なので、歌詞で何を喋っているかを聞き取るのは難しいのですが、サビの「ブリンバンバン、ブリンバンバン、ブリンバンバンボン」というリズムが一度聴いたら忘れられないくらいインパクトのある曲です。

で、物は試しと、簡単にアレンジしたバージョンをオレンジでやってみたところ・・・

普段は物静かにしているご利用者様も、ヒジを曲げ両手を左右にふりふりして踊ってくださっていました!もしかしたら踊るのはスタッフだけ?という不安もありましたが、予想以上の好反応でした。
どうしてこの曲を導入したのか?理由はいくつかあります。

・スタッフ世代の曲なので、スタッフも興味を持ち、一緒に楽しく踊ってくれるのではないか、
・ご利用者様方にとっては孫世代の曲なので、もしお家でこの曲でおじいちゃんおばあちゃんが踊りだしたら、お孫さんもびっくり、素敵なコミュニケーションが生まれるのではないか、
もちろん、スタッフ自身が好きな曲なので、この曲を踊りながらテンションを上げる⤴⤴ということもあったりします。
日本全国津々浦々、歌体操やダンスを取り入れているデイケアは数多くあれど、『Bling-Bang-Bang-Born』を踊っているのは、オレンジくらいなのでは?

年齢世代にとらわれず、先入観を持たず、新しいことに挑戦することは、心身に新しいエネルギーを吹き込んでくれるんだなぁと感じた出来事でした。


皆さんが最近始めた「新しいこと」は何ですか?

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土曜日, 1月 20, 2024

Chai(チャイ)でほっこり

 皆様こんにちは。

先週末に雪が降って以来、体に堪える寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?世の中『寒』の真っ最中ですから、寒いのは当たり前のことなのですが、寒くて暗いとなんとな~く気分も体もどんよりしがちですよね。

オレンジのご利用者様に少しでもあたたかくなっていただけたらいいなぁ~と、今日は3階オレンジフロアで『Chai作り』を行いました。

まず最初に、鉛筆を片手にレシピの読み合わせからスタートです。

調理名、道具、材料、そして作り方と、ひとり1文ずつ声に出して読み上げます。

次に、材料の確認と計算です。レシピには一人分の材料を記載し、その隣にかっこ( )を付けて今日の人数分を計算しながら記入します。皆さん真剣で、さながら学校の授業のようです。文字を書くのが苦手だったりする方には、同じテーブルの方が、サポートする姿も見られました。

全体の流れを確認したら、今日使うスパイス(本格的にホールで用意しました!)を一つずつ確認。

香りをかいだり、手でつまんでみたり、思い思いに初めて目にするスパイスに触れてみます

シナモンは「わぁ~、すーっとするねぇ」、「ニッキかな?」、

カルダモンは「仁丹にも使われているんですよ~」とお伝えすると、アルゼンチン生まれの方から「仁丹って何ですか?」という質問が飛び出したり、

クローブは昔々は歯痛の応急処置に使われていた話から、「え~こんなのを詰めるの?」とか、「正露丸にも使われてるんですよ」とお話しすると、皆さん「へぇ~」っと驚いたり。

一方で、スタッフの説明を熱心にレシピに書き込み、ふむふむと納得されている方もいらっしゃるなど皆さんとても集中されていました。

その後、砂糖や牛乳などの計量を終え、いざ調理。

まずはキッチンペーパーにスパイスを包み、すりこ木でつぶします。

Chai作りは皆さん初めてなので、最初は恐る恐るでしたが、やがて「もう紅茶入れていいの?」「ほらもうグツグツしてるよ」と調理に前のめりに。せっかちさんがいたり、仕切り屋さんがいたり、マイペースさんがいたり・・・皆さんの新たな一面をまた発見しました。

仕上がったのはちょうど3時!

その日のおやつと共に温かいChaiをいただきました。たっぷりできたので、自分のグループの分を飲み終えたら、もう片方のグループのものと飲み比べ。わいわいおしゃべりしながら楽しいティータイムとなりました。

飲み終えた後も、「体がポカポカするね」「楽しかったねぇ」「家じゃ作れない味だよね」と語り合いながら余韻を味わったり、中には暖かくなったと一枚上着を脱がれる方も。

身体だけでなく、気持ちもほっこりする午後のひと時となりました。

そして皆さんからは、「またやりたいねぇ」の声が上がっていました。


楽しいだけではなく、実はリハビリ的な要素もた~くさん盛り込まれている今回の調理レク。

さて、次は何を作ろうかな?


最後に今月の壁カレンダーです。今年の干支から、カラフルなタツノオトシゴにしてみました。




皆さんは、どんな飲み物を飲んでほっこりタイムを過ごしていますか?


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金曜日, 12月 29, 2023

ゆく年くる年

 皆様こんにちは。気がつけば2か月もブログをご無沙汰しており、年末を迎えようとしている今日この頃。今年は暖かい冬のせいか、なぜか年末感があまり感じられないような気がします。とはいえ、着実に時は進んでおり、2023年とももうじきお別れです。

まずは溜まっていた、作品集をどーんとお届けいたします。実は、これを楽しみにブログを見てくださっている方いらっしゃり・・・更新が滞り申し訳ございませんでした。


11月のカレンダー『ミノムシと紅葉』

12月の創作いろいろ


12月のカレンダー


ダルマとおせちコラージュ



写真はありませんが、クッキングレクでココアやクリスマススイーツを作ったり、クリスマスにちなんだゲームを楽しんだり、とオレンジフロアは日々活気に満ちております。いつも思うのですが、私たちスタッフの方がご利用者様からパワーをいただいているような気がします。


ブログを読んでくださっている皆様。今年もつたない文章と、つぶやきにお付き合いいただきありがとうございました。今後もオレンジでの活動や、認知症ケアのあれこれについて細々と綴っていきたいと思います。よかったら、たまにのぞいてみてください。

皆様の年末年始が穏やかで健やかなものでありますように。


今年も最後に恒例の・・・

皆さんのパワーの源は何ですか?


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木曜日, 10月 19, 2023

秋深し・・・

 皆様こんにちは。

気が付けば10月も折り返し地点を過ぎ、晩秋から初冬へ向かってと少しずつ歩みを進めようとしています。朝晩の気温差が日ごとに大きくなって、吹く風に秋を感じる今日この頃ですが、風邪などひかれていませんか?


今月の創作をご紹介します。

カレンダーはクレヨンと絵の具を使った弾き絵でハロウィンのお化けを作ってみました。曜日や10月の文字はジャックオランタンの形の画用紙に、色とりどりのお花紙団子を貼り付けているのですが、実はこれご利用者様のアイデアなんですよ。

3階のフロアでは、創作をする時あえて細かい部分の設定をせずご利用者様に「ゆだねる」ことを行ったりしてます。また、なんとなくの方向性は考えていてもその日の雰囲気を見ながら「この部分はどうする?」と投げかけ、皆さんからアイデアが出てくるのを待ったりします。アイデアが出るのが難しそうな場合は、少~しだけヒントとなる事柄を提示すると、次第に会話が弾みだし、ご利用者様同士で、あーでもないこーでもない、と楽しそうに試行錯誤しながら作品が出来上がっていくのです。こうした一見何気ない取り組みもまた大切なリハビリの一つであり、認知機能の活性化につながっています。


今、2階と3階のオレンジのフロアは、ブドウ、コスモス、栗とどんぐり、とんぼにキノコと秋一色に染まっています。ご利用者様にも作品を見ることで少しでも今の季節感を味わっていただけるといいなと思っています。






皆さんが「秋」という言葉から一番最初に思い浮かんでくるのはどんなことですか?


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土曜日, 9月 02, 2023

懐かしの・・・

 皆様こんにちは。9月を目の前に暦の上では秋ですが、まだまだ厳しい暑さが続いていますね。

先日、図書館に行ったら、児童書コーナーの片隅に木製の『紙芝居の枠』を発見。「うわ~、素敵!これは紙芝居レクをやるしかない✨」とひらめき、さっそく中身の紙芝居と共に借りてきました。

さて、紙芝居と言えば、水飴やソースせんべいなどの駄菓子が欠かせません。本当は上野か日暮里辺りへ駄菓子を仕入れに行きたいところですが、突然の思い付きだったので、近くのスーパーで駄菓子を仕入れ、デイケアにあるおもちゃのお金(初詣で毎年使ってます)を準備したらいざ、紙芝居レクのはじまりはじまり~。

今回は夏と言うことで、少しでも皆さんに涼しい気持ちを味わっていただこうと、紙芝居はお化けや妖怪関連の物を選んでみました。

まずは皆さんにお金を100円ずつお渡して、「後ほど駄菓子を買いましょう」とお知らせしました。プラスチックで出来たおもちゃの小銭ですが、お金をもらえると皆さんの表情が緩みます。拍子木で始まりの合図をしたかったのですが、手に入らなかったので、YouTubeから拍子木の効果音を流して(便利ですね~)読み始めます。朗読ド素人スタッフの拙い朗読ですが、読みながら皆さんのお顔を見ると、子どもの頃に戻ったみたいに目をキラキラ輝かせて、紙芝居に注目されています。

反応が思わしくなかったら、1つだけにしようかなと思っていたのですが、皆さんが集中している様子を見て、恐る恐る「もう1つ読む?」と尋ねてみると、「は~い」の返答。追加で2つ目のお話も披露しました。

紙芝居の後は、駄菓子屋タイム。お一人ずつ前に出てきて、100円をスタッフに渡したら、10円40円50円の箱から一つずつ好きなお菓子を選んでいただきました。ちなみに今回の駄菓子は、うまい棒、麦チョコ、たまごぼうろ、クッピーラムネなど(皆さんが選び終わってから写真を撮ったので、箱の中身は寂しい感じですが)。私たち世代には懐かしの駄菓子たちですが、もしかしたら、ご利用者様世代にはちょっと若かったかも。けれども、皆さん、楽しそうに選んで、召し上がっていました。

召し上がりながらおしゃべりをしたり、お菓子の感想を言いあったり。中でも印象に残ったのが

「いいわぁ、このチープな味がなんとも言えないのよ~」

というお言葉。大人になって食べる駄菓子の『懐かしおいしい感じ』をニコニコしながらお話しされていました。

なかなかに好評だったこのプログラム、またやってみようかなと思いました。

その時までに、朗読のスキルを磨いておきます!


















皆さんの思い出の駄菓子は何ですか?


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