皆様、こんにちは。
三月も半ばになり、年度末で何だか気ぜわしいですね。
何日か前には桜の頃の陽気となり、春が来たかと思いきや、また北風が吹く寒い日が続いたり・・・この時期は気分の変化だけでなく、体調にも変化を起こしやすいですよね。
『三寒四温』という言葉があるように、こうして季節が少しづつ変わっていくのですね。
さて、今日は【見当識障害】とオレンジでの取り組みについて少しお話したいと思います。
【見当識】とは簡単に言うと、「今日が何月何日で、ここはどこで、自分(あるいは目の前にいる人)は誰なのか」を理解して、今自分が置かれている状況を理解する能力のことです。【見当識障害】とは、これらの機能がうまく働かなくなり、生活に支障を来すことを指します。
【見当識障害】は次の3つに大別されます。
時間の見当識障害
日付や時間だけでなく、春夏秋冬の季節や朝昼晩が分からなくなる
どんなトラブルが起こる?⇒真冬なのに薄着、夏なのにストーブをつける
場所の見当識障害
街並失認:建物や景色の識別ができなくなる
道順障害:目的地は分かるが、慣れた道であってもどちらに行けばよいか分からなくなる
どんなトラブルが起こる?⇒家の中で、トイレに行ったら居間に戻れなくなった
人の見当識障害
自分の名前や、家族友人などとの人間関係のつながりが分からなくなる
どんなトラブルが起こる?⇒自分の娘や息子のことが分からなくなり、家から追い出そうとする
認知症の種類により、見当識障害の症状の出方も様々です。
オレンジでは、毎日様々な方法で、これらの見当識障害にアプローチしています。
例えば・・・
😊朝の会・午後の活動・帰りの会と一日3回(もしくはそれ以上)日付やお天気、気候の確認を皆さんで行っています。スタッフが一方的に伝えるのではなく、可能な限り利用者の皆さんに答えていただいています。
😊毎日の活動や掲示物の中に季節を感じるものを積極的に取り入れています。
例えば、椿の壁飾りを作ったり、利用者様の写真を入れた雛人形の壁飾りを作ったりして掲示しています。先日は、スタッフが蕗の薹(ふきのとう)を自宅から持参し、皆さんに春の息吹を感じていただきました(下記写真)。
☺スタッフが利用者様にお声掛けするときは、なるべく近くで顔が見えるようにし、安心できるなじみの存在であることを感じていただくようにしています。
その他にもスタッフは様々な工夫をして利用者の皆さんが安心して、楽しくオレンジで過ごせるようにしています。
写真を見て、その様子が少しでも伝われば嬉しいです。
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➡https://www.urawamisono-katayamaclinic.jp/