火曜日, 7月 23, 2019

雨もまた愉し

皆さんお久しぶりです。
ちょっとご無沙汰してしまいました。

7月も後半になりました。子どもたちは夏休みの始まりに羽を伸ばしていますが、お天気の方は裏腹に、毎日どんよりとした梅雨空が続いていますね。
雨や曇りが続くと、体調が何となく気だるかったり、気分もすぐれなかったりします。
しかし、これには科学的な理由があるのです。
気圧の変動により、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、体のあちこちに不具合が生じて・・・と難しい話をすると、重い気分がさらに加速されてしまいそうなので、それはまた別の機会に取っておくことにして、今回は気持ちがほんわかするような、オレンジでのレクの一場面のお話をしたいと思います。


523日は『キスの日』(昭和21年日本で初めてキスシーンが登場する映画が公開された日から)と『恋文の日』(523の語呂合わせから)でした。その日の午後のレクの時間、皆さんに恋にまつわるエピソードを伺いました。
最初は、皆さん恥ずかしそうに黙っていましたが、ぽつりぽつりと発言が出てくると、次第に気持ちが緩んできたのか、様々なエピソードを聞かせてくださいました。

中でも驚かされたのは、初恋の人の名前(しかもフルネームで漢字まで!)や容姿を鮮明に記憶されていたことです!
「ハンサムで、勉強ができてクラスの女の子の人気者だった」
「先生に恋をして、カバンにそっとラブレターを忍ばせた」
「隣村の女の子からラブレターをもらった」・・・などなど

しかもそれがお一人だけではなく、複数の方から聞かれました。実際その恋のお相手とは会ったことのない私にも、その姿が目に浮かぶような具体的で素敵なエピソードに、話している方だけではなくフロア全体が初恋のドキドキとときめきの気分に包まれました。


自分でも忘れていた記憶の引き出しの奥深くにあることも、こうして誰かの話を聞いているうちにふいに思い出せたりする。楽しかった出来事、嬉しかった気持ち、切ない思い出・・・色んな感情を胸に呼び起こしながら、ご自身の人生を振り返る
何気ない事のように思われるかもしれませんが、実はこれも大切なリハビリテーションの一つなのです。

もちろん時には辛かったこと、悲しかったことを思い出されてしまうこともあります。そういった時にも、その方の気持ちに寄り添い、辛い思い出を乗り越えて今日まで生きて来られたこと、今ここで出会えてお話を聞かせていただいたことに感謝をしつつ、今後の前向きな未来に繋げていけるような関りを持つように心がけています。

これからも皆さんの引き出し探しのお手伝いを一緒にしていけるといいなと思っています。

さて、皆さんの恋の思い出は?







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