金曜日, 7月 29, 2022

ほっこり動画

 皆様こんにちは。

本格的な夏が到来しましたね。毎日暑いですが、夏バテしていませんか?

今日は、私が最近ハマっているYouTube動画についてお話し致します。息子さん一家と共に生活されている認知症のおばあちゃんの日常生活の動画なのですが、見ている時は思わずクスリと笑ってしまったり、なるほどなぁと感心したり。そして見終わった後もどこか気持ちがほっこりとするのです。

いったい何に感心するかというと、認知症の症状ゆえに生活の随所で色々なハプニングが起こるのですが、それを見ているお嫁さんの対応が「神」なのです。決して、怒らず、責めず、制止せず、いつもコロコロと楽しそうに笑って「あらあら、おばあちゃん」という感じで懐大きく受け止めているのです。

普段私たちは、お仕事として認知症の方々のケアに携わっていますので、もちろん個人の尊厳を保った関わりを心がけていますが、実際自分の同居する身内がそのようなこと(例えば、朝起きたら、おばあちゃんがトイレのブラシと浴室のシャンプーを使って玄関を泡だらけにしながらお掃除している)をしでかしていたら、きっと自分の感情が先走った対応をしてしまうのではないかと思うのです。

さらに、このお嫁さんすごいな、と思うのは、日々の暮らしの中でリハビリテーション的なアプローチをしっかりと行っているんです。例えば、回転寿司に外食に行った際は、ネタのしりとりをしながらお食事をするとか、毎回恒例のおやつタイムでは、おばあちゃんに「今食べたのは何?」「どんな味がするの?」と声掛けをしたり、あるいは流しそうめんで季節を感じる&そうめん以外のものを流して箸で取ることで、指先の巧緻性をトレーニングしたり・・・もしかしてお嫁さんは同業者なのでは⁉と思ってしまうほどです。

ほっこり要素は、おばあちゃんにもあります。

昔お家でご商売(カバン屋さん)を営まれていたようで、鉄板ネタ(ことあるごとに繰り返されるエピソード)として、お店の前に郵便局の本局があってその局員さんにネクタイを「いかがですか?」とおススメするのですが、架空のネクタイを持つ巧みな手首の使い方と、その時におばあちゃんが食べているものがお話にリンクしてしまう所に思わずクスリと笑ってしまいます。そしてとても言葉遣いの丁寧なおばあちゃんで、「バナナさんをね・・・」とか「指さんが・・・」とあらゆるものに「さん」をつけて穏やかな口調でお話されるのです。

認知症になると行動範囲が狭くなり、家族でお出かけする機会が減ってしまう方も多いのですが、この動画のご家族とおばあちゃんはいちご狩りに出かけたり、レストランやカフェで外食をされたり、お庭の芝刈りを一緒に行ったりとアクティブに楽しんで過ごされています。

ご自宅で認知症の方の介護をされていく上で、ご家族様には大変なこともたくさんあると思います。しかしながら、それを笑顔で楽しいエピソードに変換してしまう所は同業者として(勝手に同業者にしてしまっていますが)脱帽するばかりです。これからも陰ながら応援させてください。

最後は、今月の創作です。

夏らしいものが勢ぞろいしましたね。














皆さんは、最近どんな動画にほっこりと気持ちが和みましたか?


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