金曜日, 11月 13, 2020

ひとりで抱え込まないで

 皆様こんにちは。

気が付けば11月も半ばを迎えようとしています。木々の色付きや朝晩の冷え込みから、冬へ向かって季節が少しずつ歩みを進めているのを感じます。今年もあと1か月と半分なんて、なんだか信じられませんね。

先日ご利用者様のご家族からご家庭での対応についてご相談がありました。オレンジには、ご自宅から通所されている方、施設から通所されている方など様々な方が通われています。そして認知のレベルやお体の状態も様々です。それゆえ、起こってくるトラブルも実に多様です。デイケアは集団生活の場ですが、スタッフはこうしたお一人お一人状態の異なる方々に対して、少しでもデイケアでの時間を快適に過ごしていただけるよう、ご利用者様に寄り添いながら工夫を凝らした対応でトラブルの解決を図っています。

言うなれば、介護や看護、リハビリテーションのプロである私たちでも時に頭を抱えてしまうような事態に直面します。ですから、ご自宅で介護をされいているご家族様は対応に苦慮して当たり前だと思います。残念ながら認知症に関わる様々な問題に対して「この問題にはこの対応をすればOK」というような絶対の答えはありません。ですから、過去の経験や文献などを頼りに、その方のライフスタイルに適した対応を試行錯誤して行っていく中で、ベストな方法を探していくしかありません。私達も日々直面する問題が、すんなり解決することもあれば、ずっと答えが出ないままその場その場の対応でやり過ごしていることもあります。

このブログを読まれている方の中にも、もしかしたらご家族の介護で悩まれている方がいらっしゃるかもしれません。そんな方に声を大にして言いたいです。

ひとりで抱え込まないで

オレンジでは、連絡帳を介して日々のご様子をご家族様にお伝えしています。連絡帳にはご家庭からの記入欄がございますので、ご利用者様の体調やご家庭で起こった出来事(もちろん嬉しいニュースは大歓迎)、普段とは違う行動、お困りの事など何でもご記入下さい!ご家庭での様子を詳しく知ることは、ご利用者様とのコミュニケーションとなるばかりではなく、認知症の治療をしていく上で医師にとっても重要な情報となります。時にご家族様の介護をしている中での愚痴が記載されていることもあります。個人的にはそれもアリだと思います。ご家族様が誰にも言えず思いを抱え込んでいると、その気持ちがご利用者様にも伝わり、不安にさせてしまうことにもなりかねません。その不安をうまく表現できないことから、さらなる問題行動が発生し・・・そうなると双方が辛いですよね。

デイケアは、通所されているご利用者様だけでなく、ご家族様が穏やかに生活を続けるための施設でもあります。遠慮なく、些細なことでもお知らせいただけると嬉しいです。


最後に、創作の写真と、先日浦和美園で行われた花火の写真をどうぞ。


皆さんは年末に向けて何か計画をしていますか?







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https://www.urawamisono-katayamaclinic.jp/