木曜日, 8月 13, 2020

ペットボトルで熱中症予防!

 皆様こんにちは。

立秋を迎え、暦の上では秋ですが、連日の酷暑に全く秋の気配は感じられませんね。週間予報を見ても、しばらくはこの暑さが続くようです。今年はコロナの影響で、これまでとはかなり違った形での夏となっており、自宅で過ごす時間も増えていると思います。そんな中で注意しなくてはならないのが、熱中症です。色々な予防策がありますが、今回はお手軽にできる一つをお知らせしたいと思います。


使うものは中身の入っているペットボトル。

これを手のひらで握るだけです。

「え⁈」と驚かれた方もいらっしゃいますよね。これだけでいいんです。

実は、手のひらにはAVA(動静脈吻合・どうじょうみゃくふんごう)と呼ばれる特別な血管があり、これを冷やすことで体温を下げるのです。AVAは動脈と静脈を結ぶバイパスのような血管で、普段を閉じているのですが、体温上昇と共に開通し、一度に大量の血液を通します。そうすることで体外に熱が放出され、冷えた血液が体に戻っていくのです。

AVAは手のひらの他、足の裏や頬に多く分布しています。ある研究によると、『首・わきの下・そけい部』の3点を冷やすよりも、『手のひら・足の裏・頬』の3点を冷やした方が体温が下がるという結果が出たそうです。

一つ注意していただきたいのが、ペットボトルの温度です。冷蔵庫から出したて、あるいは自動販売機で買ったばかりのペットボトルは約5℃と冷たすぎるので、逆にAVAが閉じてしまいます。なので、少し時間を置いた15℃程度のものを使用してください。また、冷蔵庫から出しておいた時に付いた結露も体温を下げるのに有効な役割(結露が蒸発する時の気化熱が手のひらを冷やす)を果たしているそうですので、ふき取らずにそのまま握ってください。

常に近くにペットボトルを置いておくことで、水分補給にも役立ちますよね。

ただし、これはあくまでも予防策ですので、少しでも体調に変化を感じたら速やかに適切な医療処置を取りましょう!



今月の創作です。

夏なので、涼やかな熱帯魚やパイナップル、それから削り絵にも挑戦しました。




皆さんは、どんな風にして夏の暑さを乗り切っていますか?


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